概要
Radio Frequency IDentificationの略で、電磁波を用いてICタグの情報を非接触で読み書きする技術のことをいいます。
バーコードでは、タグを一つ一つ読み取る必要がありますが、RFIDでは一括で読み取ることが可能です。
交通系ICカードや、カードキー、セルフレジ、商品の棚卸しなどで使用されています。
構成
①ワンチップIC(集積回路)
②アンテナコイル
③読取り、書き取り装置
で構成されています。
原理
①RFIDアンテナから電磁波を送信
②ICタグのアンテナで電波を受信
③ICチップ内のコード情報を信号化し、アンテナから送信
④RFIDのアンテナで信号を受信
⑤RFIDの制御部を介して、モバイル端末やPCなどへ情報を転送
種類
種類 | LF帯 | HF帯 | UHF帯 | マイクロ波帯 |
周波数帯 | 135kHz以下 | 13.56MHz | 900MHz | 2.45GHz |
通信方式 | 電磁誘導 | 電磁誘導 | 電波 | 電波 |
通信範囲 | 〜10cm | 〜50cm | 〜数m | 〜数m |
金属の影響 | 少ない | 少ない | 中 | 大きい |
特徴 | 通信範囲が狭い 小型化が困難 環境に左右されにくい | LF帯に比べて小型化が可能 環境に左右されにくい | 通信範囲が広い 環境に左右される場合がある | 通信範囲が広い 電波干渉の恐れあり |
活用事例 | スマートキー | 交通系ICカード 個人認証 | 物流、在庫管理 | ー |
特徴
メリット
①読取り範囲内にある複数のICタグを一括で読み取ることができる
②数m〜十数m離れていても読み取ることができる
③ICタグのコード情報を読み取っているため、バーコードで発生する印字部の汚れによる読取り不良が発生しない
④箱の外側から読み取ることができる
⑤データの書き換えが容易である
デメリット
①導入時のコスト(イニシャルコスト)が高い
②水や金属により電磁波が吸収・拡散されてしまう
③何かしらのミスで読取りができない場合、タグを特定することが難しい