技術士試験の全体像
まずは、技術士試験の全体像を確認してみましょう。
本ページは、技術部門と総合技術監理部門を別々で受験することを想定しています。
技術部門と総合技術監理部門の併願受験は、例年、受験者数が少ないことから、本ホームページでは扱いません。
なお、受験時には最新年度の「技術士第二次試験 受験申込み案内」を必ず確認してください。
筆記試験の出題内容
【総合技術監理部門を除く技術部門】
試験科目 | 問題の種類 | 試験方法 | 記述量 | 試験時間 | 配点 |
---|---|---|---|---|---|
Ⅰ 必須科目 | 「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの | 2問から1問を選択 | 600字詰用紙3枚以内 | 2時間 | 40点 |
Ⅱ 選択科目 | 「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの | Ⅱ-1は4問から1問を選択 Ⅱ-2は2問から1問を選択 | Ⅱ-1は600字詰用紙1枚以内 Ⅱ-2は600字詰用紙2枚以内 | 3時間30分 | 60点 ※Ⅱで30点 ※Ⅲで30点 |
Ⅲ 選択科目 | 「選択部門」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの | 2問から1問を選択 | 600字詰用紙3枚以内 |
【総合技術監理部門】
試験科目 | 問題の種類 | 試験方法 | 解答・記述量 | 試験時間 | 配点 |
---|---|---|---|---|---|
Ⅰ 必須科目 | 「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力 | Ⅰ-1 択一式40問出題 | 全問解答 | 2時間 | 50点 |
Ⅱ-2 記述式1問出題 | 600字詰用紙5枚以内 | 3時間30分 | 50点 |
口頭試験の出題内容
【総合技術監理部門を除く技術部門】
試問事項 | 配点 | 試験時間 |
---|---|---|
Ⅰ 技術士としての実務能力 | 20分 (10分程度延長可能) | |
①「コミュニケーション、リーダーシップ」 | 30点 | |
②「評価、マネジメント」 | 30点 | |
Ⅱ 技術士としての適格性 | ||
③「技術者倫理」 | 20点 | |
④「継続研さん」 | 20点 |
【総合技術監理部門】
試問事項 | 配点 | 試験時間 |
---|---|---|
Ⅰ 総合技術監理部門の必須科目による技術士として必要な専門知識と応用能力 | 20分 (10分程度延長可能) | |
①「体系的専門知識」 | 40点 | |
②「経歴及び応用能力」 | 60点 |
筆記試験の合格基準
【総合技術監理部門を除く技術部門】
試験科目 | 問題の種類等 | 問題番号 | 合否基準 |
---|---|---|---|
必須科目 | 「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの | Ⅰ | 60%以上の得点 |
選択科目 | 「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの | Ⅱ-1 Ⅱ-2 | 60%以上の得点 |
「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの | Ⅲ |
【総合技術監理部門】
試験科目 | 問題の種類等 | 問題番号 | 合否基準 |
---|---|---|---|
必須科目 | 「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力 | Ⅰ-1(択一式) | 60%以上の得点 |
「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力 | Ⅱ-2(記述式) |
口頭試験の合格基準
【総合技術監理部門を除く技術部門】
試問事項 | 合否基準 | |
---|---|---|
技術士としての実務能力 | コミュニケーション、リーダーシップ | 60%以上の得点 |
評価、マネジメント | 60%以上の得点 | |
技術士としての適格性 | 技術者倫理 | 60%以上の得点 |
継続研さん | 60%以上の得点 |
【総合技術監理部門】
試問事項 | 合否基準 | |
---|---|---|
総合技術監理部門の必須科目に関する技術士として必要な専門知識及び応用能力 | 体系的専門知識 | 60%以上の得点 |
経歴及び応用能力 | 60%以上の得点 |
技術部門
Ⅰ 必須科目
「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
概念 | 専門知識 専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識 |
応用能力 これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正し く認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等に ついて説明できる能力 | |
問題解決能力及び課題遂行能力 社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題 や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て, 問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力 | |
出題内容 | 現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニア リング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行して いくための提案を問う。 |
評価項目 | 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,技術者倫理,コミュニケーションの各項目 |
Ⅱ 選択科目
1.「選択科目」についての専門知識に関するもの
概念 | 「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎 用的な専門知識 |
出題内容 | 「選択科目」における重要なキーワードや 新技術等に対する専門知識を問う。 |
評価項目 | 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,コミュニケーショ ンの各項目 |
2.「選択科目」についての応用能力に関するもの
概念 | これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正し く認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等に ついて説明できる能力 |
出題内容 | 「選択科目」に関係する業務に関し,与えられた条件に合わせて,専門知識や実務経験に 基づいて業務遂行手順が説明でき,業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての 認識があるかどうかを問う。 |
評価項目 | 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,マネジメント,コ ミュニケーション,リーダーシップの各項目 |
Ⅲ 選択科目
「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
概念 | 社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や 課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題 解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力 |
出題内容 | 社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題 を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析に よって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。 |
評価項目 | 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価, コミュニケーションの各項目 |
試験科目別確認項目
技術士試験部会に公表されている試験科目別確認項目です。
コンピテンシー | 必須科目Ⅰ | 選択科目Ⅱ−1 | 選択科目Ⅱ−2 | 選択科目Ⅲ | 口頭試験 |
専門的学識 | ◯ (基本知識理解) | ◯ (基本知識理解) (基本理解レベル) | ◯ (業務知識理解) (業務理解レベル) | ◯ (基本知識理解) | ー |
問題解決 | ◯ (課題抽出) (方策提起) | ー | ー | ◯ (課題抽出) (方策提起) | ー |
評価 | ◯ (新たなリスク) | ー | ー | ◯ (新たなリスク) | ◯ |
技術者倫理 | ◯ (社会的認識) | ー | ー | ー | ◯ |
マネジメント | ー | ー | ◯ (業務遂行手順) | ー | ◯ |
コミュニケーション | ◯ (的確表現) | ◯ (的確表現) | ◯ (的確表現) | ◯ (的確表現) | ◯ |
リーダーシップ | ー | ー | ◯ (関係者調整) | ー | ◯ |
継続研さん | ー | ー | ー | ー | ◯ |
勉強スケジュール
著者が実際に行った勉強スケジュールを記載します。
当然のことながら、スタートが早ければ早いほど、合格に近づきます。
スケジュール
各ステップの詳細な対策は、下記を御覧ください。
イベント
4月上旬〜下旬
受験申込書の配布
受験申し込み
7月中旬
筆記試験
10月下旬〜11月上旬
筆記試験合格発表
12月上旬〜1月中旬
口頭試験
3月中旬
口頭試験合格発表