概要・構成
バッテリーに充電された電気でモータ駆動する自動車のことをいいます。
バッテリーとして、鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池が実用化されています。
特徴
①起動時はモータを使用するので、停止時のアイドリングが停止できる。
②ブレーキ時は運動エネルギーを電気エネルギーとして回生することができる。
③走行中に大気汚染物質(NOx)や二酸化炭素(CO2)などの排気ガスを排出しない。
項目 | 電気自動車 | ハイブリッド車 | 燃料電池自動車 |
燃料 | 電気 | ガソリン | 水素 |
動力源 | モータ | エンジンとモータ | モータ |
バッテリー容量 | 大きい | 小さい | 中程度 |
燃料補給時間 | 長い | 短い | 短い |
走行距離 | 短い(400km程度) | 長い(900km程度) | 長い(700km程度) |
排出 | なし | 二酸化炭素 | 水 |
課題・問題点・解決策
充電時間の短縮
充電時間が長い(80%急速充電でも30分、通常充電による満充電で約8時間)
→バッテリーに完全固体電池の採用:充電時間を5分程度に短縮可能
→ワイヤレス給電の実現:電波方式や電界結合方式を用いて、走行中や停車時の短時間充電の実施
安全性の確保
リチウムイオン電池は可燃性の電解液を使用しており、液漏れにより発火の危険性あり
→バッテリーに完全固体電池の採用
走行距離の長距離化
現在の二次電池は、体積や重量当たりのエネルギーが化石燃料に比べ小さい為、ガソリン車、ハイブリッド車に比べ走行距離が短い
→暖房使用時における省エネ化:バッテリーからの熱エネルギー回収、蓄熱、排熱回収ヒートポンプを利用する