概要
Building and Energy Management System(ビルエネルギー管理システム)を略してBEMSといいます。
建物に設置された設備や機器の運転データ、エネルギー使用量を蓄積・解析し、効率よく制御することで、エネルギー消費量を最適化、低減する手法をいいます。
構成
BAS
Building Automation System(ビル設備集中監視制御システム)を略してBASといいます。
ビル内の各設備の監視制御を行い、各種センサーなどから情報を収集します。
EMS
Energy Management System(エネルギー管理システム)を略してEMSといいます。
BASから収集したデータをもとに、エネルギー消費を最適化します。
各種センサー
人感センサー、温度センサー、照度センサー、カメラなどが用いられます。
特徴
①ビル全体から排出される二酸化炭素を削減することができます。
②エネルギーの見える化により、省エネ(節電)が可能です。
BEMSの多目的化
DR対応
DRとは、デマンドレスポンスのことをいいます。
つまり、電力の使用抑制を促し、ピーク時の電力消費を抑え、電力の安定供給を図ります。
BCP対応
BCPとは、事業継続計画のことをいいます。
BEMSの導入により、災害などの緊急事態が発生したときに、企業の損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図ることができます。
ZEB
Net Zero Energy Buildingの略で、太陽光、蓄電池、高効率照明、高効率空調などを導入し、BEMSとの結合を図ります。