BCP(事業継続計画)とは
企業が自然災害、大火災、テロ攻撃、システム障害、感染症の蔓延、サプライチェーンの途絶などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことをいいます。
2011年に発生した東日本大震災をきっかけに、その重要性がますます注目されています。
BCPの手法
① 優先して継続・復旧すべき中核事業を特定する
② 緊急時における中核事業の目標復旧時間を定めておく
③ 緊急時に提供できるサービスのレベルについて顧客と予め協議しておく
④ 事業拠点や生産設備、仕入品調達等の代替策を用意しておく
⑤ 全ての従業員と事業継続についてコニュニケーションを図っておく
BCPの事例
復旧作業に使用する掃除道具類を高い場所に配置
株式会社ヤスナガが実施したBCP。
・被災時の復旧作業に使用する掃除道具類を準備し、水災時でも浸水しないよう高い場所に配置
・BCP策定を契機に、水災補償の対象外であった工場・機械も補償を付保
詳しくはコチラ事業継続は他社との差別化、信用力向上に寄与
有限会社共栄資源管理センター小郡が実施したBCP。
・被災時の優先業務を定めたうえで事業継続することは他社との差別化に繋がる
・取引先との関係継続や最終顧客へのサービス提供が信用力向上に寄与
詳しくはコチラコロナ禍でも複数の組合員の意思統一を図り計画策定
北九州工業団地協同組合が実施したBCP。
・コロナ禍でもアンケート等により、複数の組合員の意思統一を図り連携型の事業継続力強化計画を策定
・定期的な相互チェックにより防災意識と機運の向上を図る
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