概要
主にパソコンなどのIT機器を接続するインターネットに、それ以外の様々な「モノ」を接続する技術のことをいいます。
様々なモノに通信機能をもたせ、インターネット接続、相互通信により、自動認識、自動制御、遠隔計測を可能としています。
分野
IoTは様々な分野に適用されています。参考までに一例を記載します。
家電
洗濯機やエアコンなどは、アプリを利用することで、遠隔や外出先から動作させることができます。
洗濯機では、自動的に洗剤を投入するだけではなく、量が少なくなったら、自動的にオンラインで購入し購入し忘れを防ぎます。
エアコンでは、帰宅する前に動作させることで、無駄な電気の使用を防ぎつつ、快適な生活を送ることができます。
医療
スマートデバイスなどを装着し、健康管理を行いつつ、データを医療機関に送付することができます。
医師はこれらのデータに基づき、適切な医療を提供します。
また、一人暮らしの際、急な体調変化があったときなど、自動的に救急に連絡する機能もあります。
自動車
運転手や自動運転をサポートするシステムとして使用されています。
センサーやカメラなどで障害物を検知したり、アクセルとブレーキの踏み間違いを検知したりします。
また、リモートパーキングシステムにより、遠隔で駐車を行うことができます。
農業
温度、湿度、日照時間などの情報をセンサー、カメラ、衛星画像などで収集・蓄積します。
これらのデータを解析することで、場所ごとの育成状況を把握できたり、病害発生リスクを抑えたりできます。
近年では、これらの解析にAIが使用されています。
製造業
データ・生産工程などの見える化を行うことができます。
これまでは、人では管理できなかった異常、人によって感覚が違った保守・点検を均一に行うことができます。
また、老朽設備などのメンテナンス周期、買い替えなどの判断にも使用され、コストパフォーマンスをあげることができます。
スマートシティ
街全体でIoT技術やAI技術を用いることで、エネルギーや交通網の効率化、都市の利便性向上など、生活を豊かにします。
国内では、
埼玉県さいたま市:スマートシティさいたまモデル
千葉県柏市:柏の葉スマートシティ
東京都港区:Smart City Takeshiba
香川県高松市:スマートシティたかまつ
福岡県北九州市:北九州スマートコミュニティ創造事業
などがあります。
IoE
近年では、IoTにつづき、IoEも注目されています。
Society5.0
Society5.0の実現に、IoTやIoE技術が用いられています。