方式
抵抗膜方式
指やペンで押した画面の位置を電圧変化の測定によって検知します。
透明導電膜(ITO)は設けられた素材(主にフィルムやガラス)を透明電極が向かい合う方向に張り付けた2層構造です。
上下電極間には、ドットスペーサーと呼ばれる絶縁体があり、未入力時の上下導電膜のショートを防いでいます。
フィルムの表面を押すと、フィルム側とガラス側の電極同士が接触し電流が流れる。その電圧の変動を検出することで接点の位置をとらえます。
FA機器、券売機、工作機械などに用いられています。
静電容量方式
センサーパネルの表面に指を近づけると、近づけた部分の電極に静電容量変化が生じます。
この容量変化を検出することで位置を特定する方式です。
スマートフォン、タブレット、タッチモニタなどに用いられています。
光学イメージング方式
LED光源を2辺のエッジに並べ、対向する2辺に受光素子を並べた構造です。
ディスプレイ上をタッチすると指で光が遮断され、タッチ位置を検出します。
デジタルサイネージなどに用いられています。
比較
項目 | 抵抗膜 | 静電容量 | 光学イメージング |
光透過率 | △ | ○ | ○ |
操作性 | ○ | ○ | ○ |
手袋操作性 | ○ | × | ○ |
ペン操作 | ○ | △ | ○ |
耐久性 | × | ○ | ○ |
コスト | ○ | △ | △ |
メリット・デメリット
メリット
①ソフトウェア次第で様々な操作が可能
②キーボードのように隙間にゴミやホコリなどの混入がなく、故障しにくい
③入力と表示が一体化されるので、小型化やデザイン性の自由度が高い
デメリット
①指紋などで画面が汚れて見にくくなる
②目の不自由な人には利用困難
③操作になれるまでに時間を要する