概要
材料や構造物の内部や表面の欠陥、異常、または物理的な特性を評価するための手法です。
手法
超音波検査
音波の伝播や反射を利用して、材料の内部欠陥や厚さの測定を行います。
超音波を送信し、反射された波を検知して解析することで、欠陥の位置や形状を評価します。
磁粉検査
磁力や磁場の変化を利用して、表面または近傍の欠陥を検出します。
被検体に磁場を印加し、磁性粉末を散布することで、欠陥周辺の磁束の変化を可視化します。
赤外線検査
材料や構造物から放射される赤外線を検出し、温度分布や熱異常を評価します。
赤外線カメラや熱画像装置を使用して、異常箇所の熱パターンを可視化します。
粒子線検査
X線やガンマ線などの粒子線を照射し、材料内部の異常や欠陥を検出します。
透過像や吸収像を観察して、内部の構造や異常を評価します。
磁気検査
磁場の変化を利用して、材料内部や表面の異常を検出します。
電磁コイルを使用して磁場を生成し、材料の磁性や異常部分の変化を観察します。
視覚検査
目視や光学顕微鏡などを用いて、表面の異常や欠陥を観察します。
表面の凹凸、ひび割れ、剥離などを目で確認して評価します。
用途
品質管理
製造業や建設業において、製品や構造物の品質管理に非破壊検査が利用されます。
製品の製造工程や組み立て後の検査において、欠陥や異常を検出し、品質基準を満たしているかどうかを確認します。
構造物の安全評価
建築物、橋梁、パイプラインなどの構造物の安全評価に非破壊検査が活用されます。
内部の欠陥や劣化、異常箇所を検出し、構造物の耐久性や安全性を評価します。
故障診断
機械や装置の故障診断に非破壊検査が用いられます。
部品や機械の内部の異常、摩耗、ひび割れなどを検出し、故障の原因を特定します。