数学

(コラム)不足数と過剰数

 不思議な「数」の世界。

 今回は、不足数過剰数について紹介します。

不足数とは?

定義
 自身を除く約数の和が、自身より小さくなるような数を言う。

例①
 「21」は不足数である。
 21の自身(=21)を除く約数は、1、3、7。これらを足すと、1+3+7=11で自身(=21)より小さい。

例②
 「12」は不足数でない。
 12の自身(=12)を除く約数は、1、2、3、4、6。これらを足すと、16で自身(=12)より大きくなる。

過剰数とは?

定義
 自身を除く約数の和が、自身より大きくなるような数を言う。

例①
 「12」は過剰数である。
 12の自身(=12)を除く約数は、1、2、3、4、6。これらを足すと、16で自身(=12)より大きい。

例②
 「15」は過剰数でない。
 15の自身(=15)を除く約数は、1、3、5。これらを足すと、9で自身(=15)より小さくなる。

不足数、完全数、過剰数の違い

 定義を比べてみましょう。

不足数の定義
 自身を除く約数の和が、自身より小さくなるような数を言う。

完全数の定義
 自身を除く約数の総和が、自身に一致する数のことを言う。

過剰数の定義
 自身を除く約数の和が、自身より大きくなるような数を言う。

 自身より小さくなるか、一致するか、大きくなるか、の違いですね。

 また、完全数は無数に存在するかどうか分かっていませんが、不足数と過剰数は無数に存在することが知られています。

 ほかにも、数の不思議な世界を体験したい方は、以下の書籍がおすすめです。

-数学