
技術士二次試験の口頭試験では、受験申込書や業務内容の詳細、筆記試験答案をもとに、技術士としての実務能力や適格性が確認されます。
このページでは、口頭試験で聞かれやすい想定質問を、評価項目ごとに整理します。質問を丸暗記するのではなく、自分の業務経験や考え方と結びつけて回答できるように準備しましょう。
この記事でわかること
- 口頭試験で聞かれやすい質問例
- 受験申込書・業務内容の詳細に関する質問
- 実務能力に関する質問
- 技術者倫理・継続研さんに関する質問
- 回答を準備するときの注意点
口頭試験の想定質問を準備する目的
想定質問を準備する目的は、質問と回答を丸暗記することではありません。口頭試験では、試験官の質問に対して、自分の経験や考えをその場でわかりやすく説明する力が求められます。
そのため、よくある質問を確認しながら、受験申込書、業務内容の詳細、筆記試験答案、技術者倫理、継続研さんについて、自分の言葉で答えられるようにしておくことが重要です。
想定質問を使うときのポイント
- 質問文を丸暗記しない
- 自分の業務経験と結びつける
- 結論から簡潔に答える
- 質問の意図を考える
- 声に出して練習する
受験申込書・業務内容の詳細に関する質問
口頭試験では、受験申込書に記載した業務経歴や業務内容の詳細をもとに質問されます。自分の立場、役割、課題、解決策、成果を簡潔に説明できるように準備しましょう。
- これまでの業務経歴を簡単に説明してください。
- 業務内容の詳細に記載した内容を説明してください。
- この業務におけるあなたの立場と役割は何ですか。
- この業務は何人で行いましたか。
- チーム構成を教えてください。
- この業務で最も苦労した点は何ですか。
- この業務で技術士らしい判断や工夫をした点はどこですか。
- 経歴に記載した専門技術について説明してください。
- 業務経歴のうち、別の業務についても簡単に説明してください。
- これまでの業務を踏まえて、技術士としてPRしてください。
コミュニケーション・リーダーシップに関する質問
この項目では、関係者と明確に意思疎通を図り、多様な意見や利害を調整して業務を進められるかが確認されます。
- これまでの業務で、コミュニケーションを発揮した事例を説明してください。
- リーダーシップを発揮した経験や、関係者を取りまとめた事例を説明してください。
- 利害関係者を調整した経験はありますか。
- 顧客と意見が対立した場合、どのように対応しましたか。
- 専門知識のない関係者に説明する際、どのような工夫をしましたか。
- 上司や先輩とは、どのようにコミュニケーションを取っていますか。
- 後輩や部下に対して、どのように指導していますか。
- 年配の技術者に説明・指導する場面で気をつけていることはありますか。
- リモート会議やオンラインでの打合せで工夫していることはありますか。
- コミュニケーションやリーダーシップで失敗した経験はありますか。
- 相手の意見を採用した事例はありますか。
- 利害関係者との調整で最優先していることは何ですか。
評価・マネジメントに関する質問
この項目では、業務の成果をどのように評価し、限られた人員・時間・情報などのリソースをどのように配分したかが確認されます。
- この業務について、どのように人員・設備・金銭・情報を配分しましたか。
- リソース配分で気をつけていることは何ですか。
- リソースが不足した場合、どのように対応しますか。
- マネジメントで苦労したことはありますか。
- 業務の進捗管理はどのように行っていますか。
- 工程遅延が発生した場合、どのようにリカバリーしますか。
- 業務の成果をどのように確認・評価しましたか。
- 成果の波及効果はどのようなものがありましたか。
- この業務の改善点は何ですか。
- 業務で得られた成果を次の業務に活かした事例はありますか。
- トレードオフが生じた場面と、その解決方法を説明してください。
- これまでの成功例と、その要因を説明してください。
- これまでの失敗例と、その再発防止策を説明してください。
- PDCAを回した事例を挙げてください。
- 普段の業務で、どのように品質を確保していますか。
技術者倫理に関する質問
技術者倫理では、公衆の安全・健康・福利、公益確保、法令遵守、秘密保持、責任の範囲などを踏まえて、技術士として適切に判断できるかが確認されます。
- 技術者倫理で最も重視していることは何ですか。
- 公益とは何ですか。
- 公益確保を最優先に考えて判断・行動した経験はありますか。
- 公益確保を優先するためにコストが発生する場合、顧客にどのように説明しますか。
- 顧客や組織から公益に反する行為を求められた場合、どのように対応しますか。
- 社内で不正や倫理違反を見つけた場合、どのように対応しますか。
- 公益通報者保護法とは、どのような制度ですか。
- 3義務2責務について説明してください。
- 3義務2責務に違反した場合、どのような罰則がありますか。
- 技術士倫理綱領の内容をいくつか説明してください。
- 技術士になった後、倫理をどのように向上させていきますか。
- 実務の中で、倫理面で問題になったことはありますか。
- 不祥事に関するニュースで気になったものはありますか。
- 不祥事を減らすためには、どうすればよいと思いますか。
- 技術者倫理を組織内で守らせるためには、どうすればよいと思いますか。
- 情報漏えいに対して、どのような対策をしていますか。
- 安全について、どのように取り組んでいますか。
継続研さんに関する質問
継続研さんでは、これまでどのように技術力を高めてきたか、技術士になった後にどのように学び続けるかが確認されます。
- 技術力向上のため、これまでどのような取り組みをしてきましたか。
- 技術士になった後、どのように継続研さんを進めていきますか。
- 過去5年分の継続研さんについて説明してください。
- 直近1年のCPDは何時間ぐらい行いましたか。
- CPDの登録方法を知っていますか。
- 技術士会が目安としているCPD時間を知っていますか。
- 研さんで特に力を入れていることは何ですか。
- 専門分野以外の知識をどのように吸収していますか。
- 最新技術や業界動向について、どのように情報収集していますか。
- 最近気になっている技術動向は何ですか。
- 購読している技術雑誌や参考にしている情報源はありますか。
- 学会発表や技術発表の経験はありますか。
- 特許取得や表彰の経験はありますか。
- 取得している資格と、それを業務にどう活かしていますか。
- 技術士会に加入していますか。加入していない場合、今後加入する予定はありますか。
- 法令やガイドラインの改正にどのように対応していきますか。
- 自分の技術や経験を外部に発信する機会はありますか。
筆記試験答案に関する質問
口頭試験では、業務経歴だけでなく、筆記試験答案を踏まえて質問される場合があります。筆記試験で書いた内容を振り返り、改善点や別案を説明できるようにしておきましょう。
- 筆記試験の反省点はありますか。
- 筆記試験で提案した方法以外に、別の方法はありますか。
- 筆記試験に記載した内容は、普段の業務でも実践していますか。
- 選択科目Ⅲで書いた課題や解決策について、今ならどのように改善しますか。
- 筆記試験で不足していた視点はありますか。
その他・全般的な質問
採点項目そのものではなくても、口頭試験では技術士制度や受験動機、合格後の抱負などを確認されることがあります。急に聞かれても落ち着いて答えられるように準備しておきましょう。
- 受験動機を教えてください。
- 技術士取得後の抱負を教えてください。
- 技術士を取得したら、業務への取り組み方はどのように変わりますか。
- 技術士とは何ですか。
- 技術士と一般の技術者の違いは何ですか。
- 技術士法の目的は何ですか。
- 技術士になれない人はどのような人ですか。
- 技術士プロフェッション宣言を知っていますか。
- 技術士ビジョン21を知っていますか。
- APECエンジニアを知っていますか。
- IPEA国際エンジニアを知っていますか。
- JABEEとは何ですか。
- 高等の専門的応用能力とは、わかりやすく言うと何ですか。
- 技術士と同等の外国資格を知っていますか。
- 会社に技術士や技術士補はいますか。
- 社内の技術士は協力していますか。
- 合格後、会社からインセンティブはありますか。
- 将来、独立やコンサルタントとしての活動を考えていますか。
- 会場までどのように来ましたか。
回答を準備するときの注意点
想定質問に対する回答は、丸暗記するのではなく、自分の経験や考え方をもとに整理することが大切です。回答を準備するときは、以下の点を意識しましょう。
回答準備のポイント
- 結論から答える
- 回答を長くしすぎない
- 自分の業務経験と結びつける
- 技術士としての実務能力・適格性につなげる
- 質問の意図がわからない場合は確認する
- 声に出して練習する
- 第三者に聞いてもらい、伝わり方を確認する
次に確認したい口頭試験対策
口頭試験の基礎知識
試験時間、当日の流れ、注意点を確認します。
口頭試験で問われるコンピテンシー
実務能力・適格性の確認項目を整理します。
口頭試験対策の進め方
経歴書、筆記答案、Q&A、模擬面接の準備方法を確認します。
口頭試験の準備に不安がある方へ

口頭試験では、回答内容だけでなく、説明の順番、話し方、質問への受け答え方も重要です。想定質問を準備していても、実際に声に出して答えると、うまく説明できないことがあります。
本番前に第三者から質問を受け、回答のわかりやすさや改善点を確認しておくと安心です。口頭試験に向けて実践的に練習したい方は、模擬面接サービスもご活用ください。