
技術士二次試験の口頭試験は、筆記試験合格後に行われる最終試験です。試験時間は短いものの、受験申込書や筆記試験の内容を踏まえて、技術士としての実務能力や適格性が確認されます。
このページでは、口頭試験の試験日時、試験時間、当日の流れ、会場での注意点をわかりやすく整理します。初めて口頭試験を受ける方は、まず全体像を確認しておきましょう。
この記事でわかること
- 口頭試験がいつ行われるか
- 口頭試験の試験時間
- 受付から退室までの当日の流れ
- 会場で注意すべきポイント
- 次に進めるべき口頭試験対策
口頭試験は技術士二次試験の最後の関門
技術士二次試験は、受験申込書、筆記試験、口頭試験の流れで進みます。口頭試験は、筆記試験に合格した人だけが受験できる最後の関門です。
口頭試験では、単に知識を問われるだけではありません。受験申込書に記載した業務経歴や、筆記試験で示した考え方を踏まえて、技術士としてふさわしい実務能力や倫理観を備えているかが確認されます。
合格率だけを見ると安心してしまいがちですが、準備不足のまま臨むと不合格になる可能性があります。口頭試験で不合格になると、翌年度は受験申込書からやり直しになります。そのため、油断せずに準備を進めることが大切です。
ポイント
口頭試験は最後の関門です。筆記試験に合格した後も、受験申込書・業務内容の詳細・筆記答案をもとに準備を進めましょう。
口頭試験の試験日時
口頭試験の試験日時は、筆記試験の合格通知とあわせて案内されます。例年、12月上旬から翌年1月中旬にかけて、土日を中心に実施されます。ただし、平日に指定される場合もあります。
口頭試験の日程や時間は、原則として変更できません。試験日がわかったら、仕事や私用の予定を調整し、確実に受験できるようにしておきましょう。
遠方から受験する場合は、前泊の宿泊予約や交通経路の確認も早めに行うことをおすすめします。交通機関の遅延なども考慮し、当日は余裕を持って会場に到着できるように準備しましょう。
早めに確認したいこと
- 試験日・試験時間
- 仕事の休暇申請
- 会場までの交通経路
- 遠方の場合の宿泊先
- 当日の持ち物
口頭試験の試験時間
口頭試験の試験時間は、基本的に入室から退室まで20分です。実際の質疑応答時間は、20分弱と考えておくとよいでしょう。
ただし、試験官が必要と認めた場合は、最大30分程度まで延長されることがあります。時間が延長されたからといって、必ずしも不合格という意味ではありません。落ち着いて、質問に対して簡潔に答えることが大切です。
試験時間は限られているため、1つの質問に長く答えすぎると、他の確認項目に進めなくなるおそれがあります。回答は、結論から簡潔に述べ、必要に応じて理由や具体例を補足する形を意識しましょう。
回答の基本
結論を先に伝え、必要に応じて理由や具体例を補足しましょう。長く話しすぎないことが大切です。
口頭試験当日の流れ
口頭試験当日は、受付、控室での待機、試験室前での待機、入室、質疑応答、退室という流れで進みます。初めて受験する方は、当日の流れを事前にイメージしておくと安心です。
STEP1:会場到着・受付
会場に到着したら、指定された受付へ向かいます。受付では、受験票や本人確認が行われます。受付手続きは、試験時刻の直前ではなく、余裕を持って済ませておきましょう。
STEP2:受付後から試験前まで
受付後には、試験室、試験時間、控室などが記載された案内が配布されます。この時点で、自分がどの試験室で受験するのかを確認します。
試験開始まで時間がある場合は、控室で資料を確認したり、外に出て気分転換したりすることもできます。ただし、試験開始前に指定された場所へ確実に戻れるよう、時間管理には注意しましょう。
STEP3:試験室前で待機
試験開始時刻が近づいたら、指定された試験室前の椅子で待機します。試験開始直前は緊張しやすい時間ですが、深呼吸をして落ち着きましょう。
前の受験者が退室しても、すぐに入室してはいけません。試験官から入室を促されてから、試験室に入ります。
STEP4:入室・着席
試験官から入室を促されたら、試験室に入ります。試験室には、基本的に複数名の試験官が座っています。荷物の置き場所を指示された場合は、その指示に従いましょう。
椅子の横に立ち、受験番号と氏名を伝えます。例えば、「受験番号〇〇の〇〇です。よろしくお願いいたします。」と伝えたうえで、一礼します。
試験官から着席を促されたら、椅子に座り、口頭試験が始まります。
STEP5:質疑応答
試験では、技術士としての実務能力や適格性について質問されます。業務経歴、業務内容の詳細、筆記試験の内容、技術者倫理、継続研さんなどに関する質問を想定しておきましょう。
質問には、結論から簡潔に答えることを意識します。質問の意味がわからない場合は、無理に答えず、必要に応じて確認してから回答しましょう。
STEP6:退室・振り返り
試験官から終了を告げられたら、立ち上がってお礼を伝え、一礼して退室します。退室後は、受付などに再度立ち寄る必要はなく、そのまま帰宅して問題ありません。
帰宅後は、記憶が新しいうちに、質問内容や自分の回答をメモしておくことをおすすめします。
口頭試験当日の注意点
口頭試験当日は、試験内容だけでなく、会場での行動にも注意が必要です。特に、以下の点を確認しておきましょう。
- 試験日・試験時間は変更できない
- 交通遅延を想定して、余裕を持って会場に到着する
- 控室や試験室は当日の案内に従って確認する
- 携帯電話は電源を切り、カバンなどにしまう
- 録音は禁止されているため、試験中に録音しない
- ホワイトボードは、試験官の指示がない限り使用しない
- 試験官から入室を促されるまでは入室しない
注意
録音や携帯電話の扱いには特に注意しましょう。試験中に携帯電話が鳴る、録音が見つかるなどの行為は、試験に大きな影響を与える可能性があります。
口頭試験で確認される項目
口頭試験では、技術士としての実務能力と適格性が確認されます。主な確認項目は、以下のとおりです。
| 区分 | 確認される項目 |
|---|---|
| 技術士としての実務能力 | コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント |
| 技術士としての適格性 | 技術者倫理、継続研さん |
これらは、技術士に求められる資質能力、いわゆるコンピテンシーに関係する項目です。口頭試験では、受験申込書や業務内容の詳細、筆記試験の内容を踏まえて、これらの能力を備えているかが確認されます。
各項目の詳しい考え方や、よくある質問例については、別記事で詳しく整理します。
次に確認したい口頭試験対策
口頭試験の全体像を確認したら、次は具体的な対策に進みましょう。特に、受験申込書や業務内容の詳細を見直し、想定質問に答えられるよう準備することが重要です。
口頭試験で問われるコンピテンシー
コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント、倫理、継続研さんを確認します。
口頭試験対策の進め方
経歴書、筆記答案、Q&A、模擬面接の準備方法を確認します。
口頭試験の想定質問集
実務能力、倫理、継続研さんなどの質問例を確認します。
口頭試験の準備に不安がある方へ

口頭試験では、回答内容だけでなく、説明の順番、話し方、質問への受け答え方も重要です。想定質問を準備していても、実際に声に出して答えると、うまく説明できないことがあります。
本番前に第三者から質問を受け、回答のわかりやすさや改善点を確認しておくと安心です。口頭試験に向けて実践的に練習したい方は、模擬面接サービスもご活用ください。