文字式は、数のかわりに文字を使って数量や関係を表す単元です。中学数学では、x や y などの文字を使って式を作ったり、文字式を計算したりします。
文字式が分かるようになると、方程式、関数、図形の公式、文章題にも進みやすくなります。反対に、文字式があいまいなままだと、方程式で式を立てるところや、関数の式を扱うところでつまずきやすくなります。
このページでは、文字式で学ぶ内容、苦手になりやすい原因、基本ルール、よくあるミス、学力別の復習目安を整理します。正負の数の計算を復習したあとに、文字式へ進みましょう。
このページで学ぶこと
このページでは、中学数学の文字式の基本を整理します。
文字式では、文字を使って数量を表す方法、代入して式の値を求める方法、文字式の加法・減法、乗法・除法などを学びます。
文字式は、方程式や関数につながる大切な単元です。まずは、文字を使った式に慣れ、計算のルールを一つずつ確認していきましょう。
このページで学ぶこと
- 文字を使った式の表し方
- 文字式の読み方
- 項と係数
- 代入と式の値
- 文字式の加法と減法
- 文字式の乗法と除法
- 分配法則
- 文字式でよくあるミス
文字式が苦手になる主な原因
文字式が苦手になる原因の一つは、文字を「よく分からない記号」として見てしまうことです。
文字は、まだ決まっていない数や、いろいろな数を表すために使います。たとえば、1個 x 円の商品を3個買うときの代金は 3x 円と表せます。このように、文字は数量を分かりやすく表すための道具です。
また、文字式では、かけ算の記号を省略したり、文字を決まった順に書いたりするルールがあります。このルールをあいまいにしたまま進むと、代入や方程式でミスが増えやすくなります。
文字式が苦手になる主な原因
- 文字の意味が分からないまま進めている
- 文字式の表し方のルールを覚えていない
- かけ算の記号を省略するルールに慣れていない
- 項と係数の意味があいまい
- 代入するときにかっこをつけ忘れる
- 正負の数の計算が不安定
- 同類項をまとめる感覚がつかめていない
文字式で大切なルール
文字式では、式の書き方にいくつかのルールがあります。
たとえば、a × 3 は 3a と書きます。数字と文字のかけ算では、数字を前に書きます。また、a × b は ab、a × a は a² と表します。
文字式の計算では、同じ文字の部分を持つ項をまとめます。たとえば、3x+2x は 5x になりますが、3x+2y は文字の部分が違うのでまとめられません。
文字式は、正負の数の計算が土台になります。符号に注意しながら、同類項をまとめる練習をしていきましょう。
文字式の基本ルール
- かけ算の記号 × は省略する
- 数字と文字の積では、数字を前に書く
- 1×a は a と書く
- -1×a は -a と書く
- 同じ文字の積は、指数を使って表す
- 同類項だけをまとめる
- 代入するときは、負の数にかっこをつける
- 分配法則を使うと、かっこを外せる
文字式の計算でよくあるミス
文字式では、計算のしかたを理解していても、書き方や符号でミスをすることがあります。
特に多いのは、同類項ではないものをまとめてしまうミス、かっこの前のマイナスを見落とすミス、負の数を代入するときにかっこをつけ忘れるミスです。
文字式の計算では、文字の部分が同じかどうかを確認し、符号を丁寧に扱うことが大切です。正負の数で学んだ符号のルールを、文字式でもそのまま使う意識を持ちましょう。
よくあるミス
- 3x+2y を 5xy のようにまとめてしまう
- 3x+2x を 5x ではなく 5x² にしてしまう
- -a+a を 0 にできない
- -(x-3) を -x-3 にしてしまう
- x=-2 を代入するとき、かっこをつけ忘れる
- 2(x+3) の分配を 2x+3 にしてしまう
- 文字式のわり算で約分を忘れる
ミスを減らすポイント
- 文字の部分が同じ項だけをまとめる
- かっこの前の符号を必ず確認する
- 分配法則では、かっこの中のすべての項にかける
- 負の数を代入するときは、かっこをつける
- 途中式を書いて、符号の変化を見えるようにする
- 最後に、これ以上まとめられる項がないか確認する
文字式はどこまでできればよい?
文字式は、今の学力によって復習する範囲を変えると進めやすくなります。
中学数学が苦手な人は、まず文字式の表し方、項と係数、代入、同類項をまとめる計算を確認しましょう。目標は、文字を使った式に慣れ、基本的な計算でミスを減らすことです。
標準問題で得点を安定させたい人は、かっこを含む文字式の計算、分配法則、分数を含む文字式の計算まで練習しましょう。方程式につながる計算力を意識することが大切です。
高校入試に向けて得点を伸ばしたい人は、文章題の数量を文字式で表す練習や、式の値、図形・関数につながる文字式の扱いまで確認しましょう。
文字式の復習目安
【基礎確認】
・文字を使った式の意味が分かる
・文字式の表し方のルールが分かる
・項と係数を区別できる
・文字に数を代入して式の値を求められる
・同類項をまとめる基本計算ができる
【標準練習】
・かっこを含む文字式の計算ができる
・分配法則を使って計算できる
・分数を含む文字式の計算ができる
・方程式につながる式の変形ができる
・途中式を書いて符号ミスを減らせる
【入試応用】
・文章題の数量を文字式で表せる
・図形の周の長さや面積を文字式で表せる
・式の値を正確に求められる
・規則性や関数につながる文字式を扱える
・入試小問で文字式の計算を確実に得点できる
練習プリントで復習する
文字式は、ルールを読むだけでなく、実際に式を書いて練習することが大切です。
基礎確認プリントでは、文字式の表し方、項と係数、代入、同類項をまとめる基本計算を復習します。標準練習プリントでは、かっこを含む計算や分配法則、分数を含む文字式の計算まで扱います。入試応用プリントでは、文章題や図形、規則性につながる文字式の問題に取り組みます。
基礎確認プリント
文字式の表し方、項と係数、代入、同類項をまとめる基本計算を確認するプリントです。
文字を使った式に慣れたい人や、基本から復習したい人向けです。
標準練習プリント
かっこを含む文字式の計算、分配法則、分数を含む文字式の計算を練習するプリントです。
方程式につながる計算力をつけたい人向けです。
入試応用プリント
文章題、図形、規則性、式の値など、入試につながる文字式の問題に取り組むプリントです。
文字式を使って考える力を高めたい人向けです。
関連ページ
文字式を復習する前に、符号の計算が不安な人は、正負の数を確認しておきましょう。
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正負の数の復習へ
文字式の計算では、正負の数の符号ルールを何度も使います。
符号ミスが多い人は、先に正負の数を確認しておきましょう。
方程式の復習へ
文字式の計算に慣れてきたら、方程式へ進みましょう。
文字式のルールを使って、x の値を求める学習につながります。
文章題が苦手な人へ
文字式は、文章題で数量を表すときにも使います。
問題文から式を立てるのが苦手な人は、文章題の考え方も確認しておきましょう。
計算ミスが多い人へ
文字式では、符号ミスやかっこの外し方のミスがよく起こります。
計算ミスを減らしたい人は、あわせて確認しておきましょう。
まとめ
文字式は、方程式や関数につながる中学数学の大切な単元です。
文字を使った式の表し方、項と係数、代入、同類項をまとめる計算、分配法則を整理しておくと、次の単元に進みやすくなります。
文字式が苦手な人は、いきなり難しい文章題に進むのではなく、まずは文字式の表し方と基本計算を確認しましょう。正負の数の符号ルールを使いながら、途中式を丁寧に書くことが大切です。