関数は、中学数学で「数量の変化」を考える単元です。
比例・反比例・一次関数・二次関数では、表、式、グラフを使って、2つの数量の関係を整理します。
関数が苦手な人は、式の意味やグラフの読み方があいまいなまま問題を解いていることが多いです。
このページでは、比例・反比例・一次関数・二次関数の基本、変化の割合、グラフの読み方、よくあるミスを確認しながら、どこまで復習すればよいかを整理します。
このページで学ぶこと
このページでは、中学数学で学ぶ関数について、基本の考え方を整理します。
関数では、xの値が変わると、それにともなってyの値が変わる関係を考えます。
中学数学では、比例、反比例、一次関数、二次関数を学びます。どれも、表、式、グラフを使って数量の関係を表すことが大切です。
関数は、計算だけでなく、グラフを読む力や、文章から式を作る力も必要になります。まずは基本の形を確認しながら、少しずつ慣れていきましょう。
このページで学ぶこと
- 関数の意味
- 比例と反比例の基本
- 一次関数の基本
- 二次関数の基本
- 変化の割合
- グラフの読み方
- 式の求め方
- 関数でよくあるミス
- どのレベルまで復習すればよいか
関数が苦手になる主な原因
関数が苦手になる原因の1つは、表、式、グラフを別々のものとして覚えてしまうことです。
関数では、同じ関係を表、式、グラフの3つの形で表します。このつながりが分からないと、問題ごとに何をすればよいか分からなくなります。
また、比例、反比例、一次関数、二次関数の違いがあいまいなままだと、式の形やグラフの形を混同しやすくなります。
関数では、計算力だけでなく、グラフから情報を読み取る力も必要です。まずは、式とグラフが何を表しているのかを確認することが大切です。
関数が苦手になりやすい原因
- 表、式、グラフのつながりが分からない
- 比例、反比例、一次関数、二次関数の違いがあいまい
- 変化の割合の意味が分からない
- グラフの傾きや切片を読み取れない
- 放物線の特徴を整理できていない
- 文章から式を作るのが苦手
- xとyの対応関係を整理できない
関数で大切なルール
関数では、まず「xの値が決まると、それに対応してyの値が決まる」という考え方を理解しましょう。
比例は、y=ax の形で表されます。グラフは原点を通る直線になります。
反比例は、y=a/x の形で表されます。グラフは直線ではなく、なめらかな曲線になります。
一次関数は、y=ax+b の形で表されます。グラフは直線になり、aは変化の割合、bはy軸との交点を表します。
二次関数は、中学数学では主に y=ax² の形で学びます。グラフは直線ではなく、放物線になります。
関数では、式だけを覚えるのではなく、式の形とグラフの形をセットで確認することが大切です。
関数の基本ルール
- xの値が決まると、yの値が決まる
- 比例は y=ax の形
- 比例のグラフは原点を通る直線
- 反比例は y=a/x の形
- 反比例のグラフは曲線
- 一次関数は y=ax+b の形
- 一次関数のグラフは直線
- 二次関数は y=ax² の形
- 二次関数のグラフは放物線
比例・反比例・一次関数・二次関数の違い
比例、反比例、一次関数、二次関数は、どれもxとyの関係を表すものですが、式の形とグラフの形が異なります。
比例は y=ax の形で表され、xが2倍、3倍になると、yも2倍、3倍になります。グラフは原点を通る直線です。
反比例は y=a/x の形で表され、xが2倍、3倍になると、yは1/2倍、1/3倍になります。グラフは直線ではなく曲線です。
一次関数は y=ax+b の形で表され、一定の割合でyが増えたり減ったりします。グラフは直線ですが、比例と違って原点を通るとは限りません。
二次関数は、中学数学では y=ax² の形で学びます。xの値が変わると、yの値は直線的ではなく、平方に関係して変化します。グラフは放物線になります。
式の形、グラフの形、変化の仕方を比べながら整理すると、違いが分かりやすくなります。
比例・反比例・一次関数・二次関数の違い
比例:
y=ax
原点を通る直線
反比例:
y=a/x
直線ではなく曲線
一次関数:
y=ax+b
直線だが、原点を通るとは限らない
二次関数:
y=ax²
グラフは放物線
ポイント:
式の形とグラフの形をセットで覚える
変化の割合とグラフの読み方
関数では、変化の割合やグラフの読み方を理解することが大切です。
変化の割合とは、xがどれだけ変わったときに、yがどれだけ変わるかを表すものです。
一次関数 y=ax+b では、aが変化の割合を表します。グラフでは、直線の傾きとして見ることができます。
また、bはグラフがy軸と交わる点を表します。これを切片といいます。
二次関数では、一次関数のように変化の割合がいつも一定になるわけではありません。グラフの形や、xとyの対応を表で確認することが大切です。
グラフを読むときは、傾き、切片、通る点、座標、変化の仕方を確認しましょう。表、式、グラフを行き来できるようになると、関数の問題が解きやすくなります。
変化の割合とグラフで見るポイント
- 変化の割合は、xの増加量に対するyの増加量
- y=ax+b の a は変化の割合
- グラフでは a が傾きを表す
- y=ax+b の b は切片
- グラフでは b がy軸との交点を表す
- 二次関数では変化の割合が一定とは限らない
- 通る点や座標を使って式を求めることもある
二次関数で大切なこと
二次関数は、中学数学では主に y=ax² の形で学びます。
一次関数のグラフは直線ですが、二次関数のグラフは放物線になります。この違いをまず確認しましょう。
y=ax² では、aの値によってグラフの開く向きや開き方が変わります。aが正のときは上に開き、aが負のときは下に開きます。
また、xの値が正でも負でも、x²は同じ値になることがあります。たとえば、x=2 と x=-2 では、どちらも x²=4 になります。
二次関数では、表を作ってxとyの対応を確認し、グラフの形をイメージすることが大切です。
二次関数で大切なこと
- 中学数学では主に y=ax² を学ぶ
- グラフは放物線
- aが正なら上に開く
- aが負なら下に開く
- xが正でも負でも、x²が同じになることがある
- 表を作ってxとyの対応を確認する
関数でよくあるミス
関数では、式の形やグラフの読み取りを間違えることでミスが起こりやすくなります。
特に多いのは、比例と一次関数を混同するミスです。比例のグラフは原点を通りますが、一次関数のグラフは原点を通るとは限りません。
また、変化の割合と切片を取り違えるミスもよくあります。y=ax+b の a と b がそれぞれ何を表しているのかを確認しましょう。
二次関数では、一次関数と同じように直線のグラフだと思ってしまうミスがあります。y=ax² のグラフは放物線になることを確認しましょう。
グラフから式を求める問題では、通る点の座標を読み間違えることがあります。目盛りを丁寧に確認し、x座標とy座標を逆にしないようにしましょう。
文章題では、何をx、何をyにするのかを整理してから式を作ることが大切です。
よくあるミス
- 比例と一次関数を混同する
- 原点を通るかどうかを確認しない
- 変化の割合と切片を取り違える
- 二次関数のグラフを直線だと思ってしまう
- 放物線の開く向きを間違える
- グラフの目盛りを読み間違える
- x座標とy座標を逆にする
- 文章題でxとyの意味を決めずに式を作る
- 単位を確認しない
関数はどこまでできればよい?
関数は、学力や目標によって復習する範囲を分けると進めやすくなります。
まずは、比例、反比例、一次関数、二次関数の式の形とグラフの形を確認しましょう。基本の形が分かると、問題の見通しが立てやすくなります。
次に、表、式、グラフを使って、xとyの関係を整理する練習をします。変化の割合、切片、通る点を使って式を求める問題にも取り組みましょう。
入試応用では、グラフと図形を組み合わせた問題や、動点、面積、料金、速さなどを扱う文章題も出てきます。基本の読み取りを正確にしたうえで、応用問題に進みましょう。
関数の復習目安
【基礎確認】
・関数の意味が分かる
・比例、反比例、一次関数、二次関数の式の形が分かる
・基本的なグラフを読み取れる
【標準練習】
・表、式、グラフを使って関係を整理できる
・変化の割合と切片が分かる
・通る点から一次関数の式を求められる
・二次関数 y=ax² のグラフを読み取れる
【入試応用】
・グラフと図形を組み合わせた問題に対応できる
・動点や面積の変化を整理できる
・文章題から関数の式を作れる
・複数のグラフを使う問題に挑戦できる
練習プリントで復習する
関数は、式だけでなく、表やグラフを使ってくり返し練習することが大切です。
基礎確認プリントでは、比例、反比例、一次関数、二次関数の式の形や、基本的なグラフの読み取りを確認します。
標準練習プリントでは、変化の割合、切片、通る点から式を求める問題や、二次関数のグラフを読み取る問題に取り組みます。
入試応用プリントでは、グラフと図形を組み合わせた問題や、動点、面積、料金、速さなどの問題に挑戦します。
基礎確認プリント
比例・反比例・一次関数・二次関数の基本、式の形、グラフの読み取りを確認するためのプリントです。
標準練習プリント
変化の割合、切片、通る点から式を求める問題や、二次関数のグラフを読み取る問題を練習するプリントです。
入試応用プリント
グラフと図形、動点、面積、料金、速さなど、入試で差がつく関数の問題に挑戦するプリントです。
関連ページ
関数を理解するには、前後の単元とのつながりを意識することが大切です。
関数では、文字式や方程式の考え方を使います。式を作ることや、代入して値を求めることが不安な場合は、先に復習しておきましょう。
また、関数は図形問題や入試応用問題にもつながります。グラフと図形を組み合わせた問題では、図形の性質を使って考えることもあります。
文字式の復習へ
式を作ることや、代入して値を求めることが不安な場合は、先に文字式を復習しましょう。
方程式の復習へ
関数では、式に代入したり、条件から方程式を作ったりする場面があります。方程式の基本も確認しておきましょう。
平面図形と空間図形の復習へ
関数の入試問題では、グラフと図形を組み合わせた問題が出ることがあります。図形の基本も確認しておきましょう。
計算ミスが多い人へ
代入、符号、座標、グラフの読み取りでミスが多い場合は、計算ミス対策のページも確認しましょう。
まとめ
関数は、xとyの関係を表、式、グラフで整理する単元です。
比例、反比例、一次関数、二次関数は、それぞれ式の形とグラフの形が異なります。まずは、それぞれの違いを確認しましょう。
一次関数では、変化の割合と切片を理解することが大切です。グラフを読むときは、傾き、切片、通る点に注目しましょう。
二次関数では、y=ax² の式と放物線のグラフを結びつけて考えることが大切です。aの値によって、グラフの開く向きや開き方が変わります。
関数は、文章題、図形問題、入試応用問題にもつながります。式とグラフを行き来しながら、数量の関係を整理する力を身につけていきましょう。