筆記試験の対策

 このページでは、筆記試験対策として、

・技術士二次試験の共通対策

・必須科目及び選択科目対策

・骨子の作成と時間配分

・答案用紙の構成例

・過去問のテーマ

を掲載しています。

技術士二次試験の共通対策

文章作法

 多くの受験生は、文章作法が身についていません。余計な表現(言い回しがクドい)や話し言葉を、知らず知らずのうちに使用しています。

 まずは、最低限の文章マナーを学習しましょう。

キーワード学習法

 技術士二次試験の対策として、キーワード学習が有名です。

 キーワード学習をせずとも合格する方もいらっしゃいますが、効率的に勉強したい方は、やはりキーワード学習がおすすめです。

 具体的な方法やキーワードの抽出方法などを解説します。


必須科目及び選択科目の対策

必須科目 Ⅰ の対策

 必須科目Ⅰの概要と、各設問に対する考え方を掲載しています。

選択科目 Ⅱ−1 の対策

 選択科目Ⅱ−1の概要と、各設問に対する考え方を掲載しています。

選択科目 Ⅱ−2 の対策

 選択科目Ⅱ−2の概要と、各設問に対する考え方を掲載しています。

選択科目 Ⅲ の対策

  選択科目Ⅲの概要と、各設問に対する考え方を掲載しています。


骨子の作成と時間配分

骨子の作成

 必須科目、選択科目Ⅱ−2、選択科目Ⅲについては、実際に論文を書き出す前に、骨子を作るようにしましょう。

 練習段階から骨子を作る癖をつけ、試験本番でも骨子を作成してから論文を書き始めます。

 骨子を作成することで、全体的に矛盾がない論文に仕上げることができます。

 骨子のサンプルは、下記リンクから飛べるようにしていますので、参考にしてみてください。
 (一例ですので、ご自身で書きやすいように改良してみてください)

ポイント(全体)
 ・箇条書きで記載する(メモ書き程度で良い)。
 ・実際に記述するものより少し多めに考える。
 ・問題文のテーマに最も合う内容を選択し、論文に記述する。

ポイント(課題)
 ・問題文のテーマと矛盾がないか。
 ・現状→問題点→課題の流れについて、矛盾はないか。
 ・論文は、最重要課題で選んだ課題を最初に記載する。
 ・幅広い観点で記載しているか。

ポイント(解決策)
 ・方針→手法→成果の流れについて、矛盾はないか。
 ・最重要課題に記載した問題点が解消できる内容か。
  (課題と解決策に矛盾はないか)
 ・各々の解決策が似たような内容になっていないか。

ポイント(リスク)
 ・解決策とリスクの間に矛盾はないか。

ポイント(倫理)
 ・技術士倫理綱領に則った内容になっているか。
 ・課題や解決策と矛盾はないか。

ポイント(社会の持続可能性)
 ・技術士倫理綱領、あるいは、SDGsに則った内容になっているか。
 ・課題や解決策と矛盾はないか。

ポイント(調査・検討事項)
 ・目的と内容に矛盾はないか。
 ・幅広い観点で調査を行えているか。

ポイント(業務手順)
 ・業務が遂行できる手順になっているか。
 ・留意点と工夫点に矛盾はないか。

ポイント(関係者との調整)
 ・様々な関係者が登場しているか。
 ・目的と内容に矛盾はないか。

必須科目の骨子はこちら(PDF)

選択科目Ⅱ−2の骨子はこちら(PDF)

選択科目Ⅲの骨子はこちら(PDF)


時間配分

 筆記試験での時間配分の目安を以下に掲載します。

 文字を各スピードや、得意・不得意箇所もあると思いますので、以下をベースにご自身で時間配分は調整してください。

必須科目

 必須科目の試験時間は120分です。

必須科目の時間配分
 ・受験番号等の記載:2分
 ・問題文の確認と選択:5分
 ・骨子の作成:25分
 ・論文の作成:75分(25分/枚)
 ・誤字脱字のチェック、修正:5分以上確保

選択科目

 選択科目は、Ⅱ−1、Ⅱ−2、Ⅲで210分です。

共通事項(目安15分)
 ・受験番号等の記載:5分
 ・誤字脱字のチェック、修正:10分

Ⅱ−1(目安25分)
 問題文の確認と選択:5分
 論文の作成:20分

Ⅱ−2(目安70分)
 問題文の確認と選択:5分
 骨子の作成:15分
 論文の作成:50分(25分/枚)

Ⅲ(目安100分)
 問題文の確認と選択:5分
 骨子の作成:20分
 論文の作成:75分(25枚/枚)


答案用紙の構成

 電気電子部門を例に、答案用紙の構成について説明します。

共通事項

 設問ごとに章立てを行います。

 章立てには下線部を引くと見やすくなります。
 (章立てには0.9mmのシャーペンで記載すると良い、というアドバイスも見かけますが、著者はどちらでも良いかと思います)

 設問に過不足なく答えることが重要です。
 たとえば、課題を3つ抽出し、とあれば、記載する課題は3つです。2つや4つはNGです。

 また、各科目で問われている内容(合格基準)を意識しましょう。各科目で問われているコンピテンシーは異なります。

必須科目

構成例

必須科目の論文の構成はこちら


ポイント

必須科目(Ⅰ)のポイント

・設問ごとに章立てを行い、問われている内容を小見出しとして記述する

・課題の観点は、問題文に記載されているか否かを問わず、記載する
 幅広い観点から抽出していることを試験官にアピールする

・観点の指定がない場合は、人、モノ、金、情報、安全などを観点にすると良い


選択科目

構成例(電力・エネルギーシステム)

電力・エネルギーシステムの論文の構成はこちら

構成例(電気応用)

電気応用の論文の構成はこちら

構成例(電子応用)

電子応用の論文の構成はこちら

構成例(情報通信)

情報通信の論文の構成はこちら

構成例(電気設備)

電気設備の論文の構成はこちら


ポイント

選択科目(Ⅱ-1)のポイント

・Ⅱ-1では、問われている内容ごとに章立てを行う(一部例外あり)

・原理、現象などは図を、特徴は表を併用する

・特徴、留意事項などは、何と比較しての特徴なのかを記載する

選択科目(Ⅱ-2)のポイント

・問われている内容ごとに章立てする

・調査、検討する事項は3つ程度記載する(幅広い観点で)
 人、モノ、金、情報、安全などを観点にすると良い

・手順が多くなる場合は、特に留意と工夫が必要な手順を3つ程度記載する
 他の手順は、簡潔に記載する
 なお、手順は図を併用すると流れがわかりやすい

・調整方策は2つ程度記載する(幅広い関係者と調整する)
 自社、関連会社、多系統、顧客など

選択科目(Ⅲ)のポイント

・設問ごとに章立てを行う

・課題は、幅広い観点からは記述する
 人、モノ、金、情報、安全などを観点にすると良い

・複数の解決策は、3つ程度記載する


過去問のテーマ

 過去問で出題されたテーマを一覧にしています。

 出題傾向から、翌年度に出題されそうなテーマを予想してみてください。

 リンクのない技術部門は準備中です。準備ができ次第、順次公開します。

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電気電子部門化学部門繊維部門
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2022年9月14日